新シリーズ『焼肉謎』制作秘話【持ち帰り謎】
- tanteijelly
- 1 日前
- 読了時間: 4分
「焼肉」と「謎解き」。
一見まったく関係のなさそうなこのふたつを組み合わせて生まれたのが、持ち帰り謎シリーズ『焼肉謎』です。
今回は、その開発の裏側と、ストーリーに込めた想いを少しだけご紹介します。
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会議は焼肉屋で
『焼肉謎』は、毎週木曜日に全社員で集まってアイデア出しを行う「ブレスト会議」から生まれました。
「焼肉って、みんな好きだよね」という偏見と、「謎解きと掛け合わせたら面白そうじゃない?」という直感から、謎の自信に突き動かされて始動することに。
「焼肉謎のアイデアは焼肉屋でしか生まれません!」とこじつけ、ストーリーや謎のアイデア出しはすべて焼肉をしながら実施。
制作期間中に、3〜4回は焼肉を……いや、会議をしています!
お肉を焼きながら、部位や焼き加減の違いをどう謎に落とし込むかを話し合ううちに、
その甲斐あってたどり着いたのが「時間によって焼き加減が変わる=制限時間によってエンディングが分岐する」という独自の設計でした。

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世界観に込めたストーリー
『焼肉謎』の舞台となる焼肉屋には、企画段階で長すぎてカットされた設定がいくつかあります。
ストーリー上に登場する焼肉店は、たぬき探偵ジェリーの宿敵「青の組織」が経営しており、
プレイヤーであるあなたはジェリーから「潜入調査」を依頼され、焼肉屋に訪れて謎を解く――という設定です。
さらに開発段階では、店主が青の組織の構成員で、
「火を通すと謎が浮かび上がる“特別な肉”を使って、来店客の判断力や集中力を測り、組織に報告する」という任務を請け負っている、という裏設定もありました。
しかし店主は、「実は組織の命令より焼肉優先」「焼肉を実験の道具にしてほしくない」など、とにかく“焼肉愛”が強すぎる人物。
その愛が行きすぎた結果、マルチエンドに影響を及ぼす――という構想もありましたが、設定が複雑になりすぎたため、パッケージには収まりきらず、泣く泣くカットすることになりました…。
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幻の“生焼けエンド”
開発初期には、時間が早すぎると「生焼け」と判断される“生焼けエンド”という没案も存在しました。
内容としては、焼肉愛の強すぎる店主が「大切な肉を生焼けのまま食べられた」とショックを受け、店を畳んでしまう――というもの。
実はそれが、結果的に青の組織の情報収集計画を潰すことになる、という裏設定もありました。
ジェリーがプレイヤーに課した「潜入調査」以上の成果が出せる結末として悪くなかったのですが、
「せっかく早く解けたのに、肉が美味しく食べられないのは悲しい」という意見から、最終的には採用を見送りに。
その名残は商品版に、「プレイ時間によって得られる称号とエンディング画像が変わる仕様」として残っています。
時間を測れる仕様にはしていますが、もちろん、ゆっくり楽しみたい方は時間を測らずにじっくり遊ぶことも可能です!

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“本物の焼肉”にこだわった撮影
やけにリアルなパッケージビジュアルは、プロのカメラマンによる撮り下ろしです。
AI画像の利用も検討しましたが、「焼肉の本物のシズル感を伝えたい」という思いから、実際の焼肉店にご協力いただき、本格的な撮影を行いました。
ライティングにも徹底的にこだわった撮影は、まさに“本気の焼肉撮影”。
ご協力くださった焼肉店の皆さま、カメラマンの方々に心から感謝しています。

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第一弾は「タン編」から
『焼肉謎』シリーズは、ナゾトキマーケットで「タン編」を先行販売し、今後さまざまな部位をテーマに展開予定です。
まずは“いったん(タン)”、「タン編」をお楽しみください。
謎を解くたびにコラムが届くので、焼肉も謎解きもどちらも楽しめる作品に仕上がりました!
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おわりに
制作チーム一同、焼肉が大好きです。
謎解きを通して「焼肉行きたい!」と思ってもらえたら嬉しいです!
焼肉の油が体質に合わない制作者Hさんが「リアルに胃がもたれた」と語る、シズル感たっぷりの謎解きが収録された『焼肉謎』の世界を、ぜひお手に取って体験してください!🔥
謎(にく)はすべて、キミが解(や)け!




















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