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たぬき探偵ジェリーとは

2013年より「自称探偵ジェリー」としてスタートした静岡の謎解きブランド。もともと人間だったジェリーは、ある組織に薬を飲まされてたぬきにされてしまう。たぬきとなった2015年から本格稼働をし、これまで数々の謎解きゲームイベントを展開してきました。

ジェリーの目的は人間に戻ること。そのために探偵に扮して、日夜謎を解き明かしています。

でもジェリーはちょっぴりドジでマヌケ。だからみなさんの助けが必要なんです。

可愛い顔して中身はオッサン。だけどどこか憎めないジェリーを助けてください!

なにをかくそう、ジェリーはもともと人間だった。

トレンチコートに鹿撃ち帽。

無精ひげの浮いた顔にだらしない笑みをさげた彼を、人々はこう呼んだ。

「自称探偵ジェリー」。

そう、ジェリーは自称の探偵にすぎなかったのだ。

「自称探偵ジェリー」の正体は、33歳のしがない公務員。

休日になると、彼の永遠の憧れである探偵のコスプレをして、行きつけのバーで飲めない酒を飲んでいる。

彼はその風貌ゆえ、難しい相談をされることもしばしばだった。

はっきりノーが言えない——もとい、見栄っ張りな性格がわざわいし、ジェリーはいつもいつも解決することのできない事件を安請け合いしてしまう。

そして困った挙句に、一般人にに丸投げするのだ。

奇跡的に、有能な協力者たちのおかげで事件はいつも円満解決。

ジェリーは調子にのって、どんどん天狗になっていった。

——それが人生最大の不幸のきっかけになるとも知らずに。

 

いつの間にか人気者になってしまったジェリーには様々な依頼がくるようになった。

その日の依頼人は花野舞。青いドレスがよく似合う、魅力的な女性だ。

「下着泥棒を撃退してほしい」と頼まれたジェリーは、鼻の下を伸ばしながら花野舞の自宅におもむく。

しかしながら、何の因果か因縁か、「ジェリーこそが下着泥棒なのではないか」と疑いをかけられ、逃げるようにその場を後にする。

いつものバーに舞い戻ったジェリーの苦労をねぎらってくれたのは、カウンターでグラスを傾ける老紳士。

彼は目の覚めるようなブルーのトレンチコートを身に着けていた。

紳士の差し出した『酔いざましのドリンク』を飲み干すと、ジェリーはそのまま気を失ってしまう。

 

そして、目覚めたジェリーは、なんとたぬきの姿になっていた!

市役所の仕事もクビになり、今後の人生——いや、たぬき生を思い途方に暮れるジェリー。

バーに戻った彼を出迎えたのは、満面の笑みを浮かべたマスターと、タキシード姿のカメレオンだった。

「君が噂のジェリーか。おれはカメレオンのメロン。早速なんだが、ジェリー、おれと組んで探偵やらないか?」

突然の誘いに戸惑うジェリー。

だがメロンの続けた言葉にはっとした。

「君は探偵をしながら人間に戻る方法を探すんだ。おれはその手伝いをする。心配するな、おれは頭がいいから使えるぜ」

そうか、本物の探偵をやりながらなら、何かヒントが見つかるかもしれない。

なんとしてもジェリーをたぬき化した『青づくめの男たち』の正体を突き止め、人間の姿に戻るのだ!

 

——かくしてジェリーとメロンはタッグを組み、たぬき探偵ジェリーとして再出発することになった。

果たしてジェリーが元の姿に戻れる日は来るのだろうか。

それはあなたたちの手にかかっているのかもしれない。

【登場人物】
たぬき探偵ジェリー

私立探偵のジェリー。33歳。元々は人間。人間時代にあまりに人気になってしまったため、それを嫉妬する何者かに薬を飲まされてたぬきにされてしまう。見た目がたぬきがゆえに、人間界では生きていくことができなくなり職を失う。その時、行きつけのバーでカメレオンのメロンと出会う。メロンがパートナーとなり、私立探偵事務所を始める。

臆病で見栄っ張りで偏差値が低い。どんな事件かもわからないまま、安請け負いしてしまうこともしばしば。そのため事件はすべてメロンと協力者(あなたたちです)に依頼している。天然なところもあり、自分では手伝っているつもりが、人の邪魔になっていることも少なくない。タバコは吸えない。酒も弱いが、頑張ってウイスキーを飲んでいる。

探偵助手メロン

カメレオンのメロン。IQ150の天才的頭脳を持ち、ジェリーの参謀的な役割を果たしている。ただし、1日のうち起きていられるのは3時間と短く、ほとんどはジェリーの肩で眠っている。ジェリーと同様に元々は人間だったのかは定かではない。ジェリーを利用して、自身の極秘任務を遂行しているのかも…?

パイプが好きでよく吸っている。

自称探偵ジェリー(人間の時の姿)

ジェリーがたぬきになる前の姿。ジェリーはこの姿に戻るために生きている。

本名は井上サトシ(33歳)。元々は静岡市の窓際公務員。探偵のコスプレが好きで、いつも探偵の格好をして、バーで飲めないお酒を飲んでいる。その風貌ゆえに、いつも事件に巻き込まれてしまう。

噂が噂を呼び、ジェリーが探偵としての地位を築き始めたとき、何者かによってたぬきの姿にさせられてしまう。

可愛らしいたぬきの格好よりも、やっぱりジェリーはこの時の人間だった姿が好きなようだ。

青の組織
黒の組織.jpg

ジェリーをたぬきの姿に変えた謎の組織。

組織のメンバーはお互いコードで名乗り合っており、これまで「花野舞」「志太泉」「正雪」の構成員がいることがわかっている。

また、全員が青ずくめの格好をしているのが特徴。

組織の目的はわかっていないが、悪いことにはだいたい青の組織が関わっていると考えられている。

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